イチイガシ ~七社神社~
霧島神宮にお参りに行く前に個人的によく立ち寄るお社があります。
そこに立派なイチイガシの木があります。
樹齢は不明……、おおよそでは300年以上とか。
この角度だと“幹回りのどっしりした~” という感じなんですが、約90°、眺める方向を変えると、幹がぺったんこな感じになります。なかなか面白い幹回りをしているイチイガシです。
この木に触れさせていただくと、アンカリングのフォローをしてくださいます(※個人的な感想です(笑))
アンカーを下ろす場所はその時々で違うようです。その時の自分が何と向き合っているのか…とか、何に向かっているのか…とか。その時に合った場所にアンカーを下ろしてくださるような…そういった感じです。ちょっと迷いそうな時…、あるいは迷ってしまった時、この木に触れたり、根元でぼ~っとしたりすると、何を根源として迷うのか…ソレを観せてくださるような気がします。
ここは霧島川沿いに在る 七社神社 です。
(霧島市霧島川北134-2 川北七社神社とか向田七社神社と呼ばれていたりもします)
霧島神宮の末社になります。創建は室町時代よりも前になるとか。
ご祭神は
八十枉津日神(やそまがつひのかみ)
神直日神(かむなおびのかみ)
大直日神(おおなおびのかみ)
天伊佐布玉命(あめのいさふたまのみこと)
天表春命(あめのうわはるのみこと)
天背男命(あめのせおとこのみこと)
経津主命(ふつぬしのみこと)
ここで興味深い神様は 八十枉津日神。
八十禍津日神 とも書いたりします。
この神様は伊邪那岐命が黄泉の国から帰ってきて禊をした最初に誕生された神様です。
つまり伊邪那岐命が一番穢れていた状態のときに誕生された神様です。(この時一緒に大禍津日神という神様も誕生しています)
…『禍を司る神』です。
(ちなみにこの禊で穢れをすっかり落としてキラキラしたときに誕生されたのが天照大御神です)
禍も神様にするあたり、さすがΣd(゚∀゚。)デス!!
この神様、そこに“穢れ(気枯れ)”があると理不尽でも荒ぶられたりするそうで。逆にそこに穢れがなければ幸いを招き入れるとか。
(゚ω゚)面白いですね。
八十禍津日神と向き合えば自分の“在りか”が観えてくるかもしれませんね。
一説にはこの禍津日神、大祓で大活躍の 祓戸四柱の神々様(瀬織津比売(セオリツヒメ)・速開都比売(ハヤアキツヒメ)・気吹戸主(イブキドヌシ)・速佐須良比売(ハヤサスラヒメ))の最初に登場する瀬織津比売の本体であられるらしいです。これまた興味深いですね。
八十禍津日神とともに祀られることが多いのが直日神たちです。
禍津日神たちの対極にあられるのが直日神たちとなるのでしょう。
大直日神・神直日神は世に在る禍を直してめでたい方向、善い方向に和みかえす神々様とされていて、禍津日神たちの誕生後、荒ぶる禍を直そうと思った伊邪那岐命の御心から誕生した神々様です。(このとき一緒に伊豆能売神(イズノメノカミ)も誕生されています)
禍津日神と直日神は、黄泉と天の各々の象徴的な存在に思います。『霊』にはそれらの要素があって紆余曲折はあるもののとても味わい深いもの。これをただ素直に心を開き受け容れることであらゆることが素直に隅々まで廻り始めるように観じます。
天伊佐布玉命・天表春命・天背男命は、 邇芸速日命(ニギハヤヒノミコト(瓊々杵尊のお兄さん))が天降ったときに随伴した神々様で、それぞれに 無病息災・延命長寿の神、開拓・学問・技芸・裁縫・安産・婦女子の守護神、開運武運長久の神であられます。
家内安全・産業指導・海上守護・心願成就・縁結び・安産・勝運・交通安全・災難除け・平和・外交の神様です。盛りだくさんですね~(=゚ω゚=)
…と云うかんじで、、
情報羅列な文章になりましたが、お参りするお社の神々様のエピソードを知ってからのお参りもなかなか面白いですよ。